ぼくの「ごめんね」
第2章「こんまと家族の絆」
ぼくはうっかり、お父さんが大切にしていたマグカップを落としてしまった。割れはしなかったけれど、ふちが少し欠けてしまった。
ぼくは言い出せずにいた。こんまは隣に座り、「言うの、こわいねえ」と小さく言った。
それから一緒にお父さんのところへ行った。ぼくが謝ると、お父さんは欠けたところをそっとなでて、「教えてくれてありがとう。次から気をつけたらええよ」と答えた。
胸のつかえがすっと消えた。こんまは小さくうなずいた。
正直に話す勇気も、家族が受け止めてくれることも、大切なんだね。